ビジュアル・ニュース解説

ドラッグストア業界好調、5%成長続く

2018.9.3 掲載
ドラッグストアの好調が続いています。最近は医薬品や日用品に加え、食品販売に力を入れるチェーンが増え、コンビニエンスストアやスーパーから利用客を奪っています。日本チェーンドラッグストア協会によると2016年度の市場規模は百貨店を上回り、17年度も2年連続で5%拡大しました。今回はドラッグストア業界の概要や成長の要因、今後の課題について解説します。

4.食品の拡大でスーパーやコンビニとの競合が激化(2)

4.食品の拡大でスーパーやコンビニとの競合が激化(2)
 このため、スーパーやコンビニとの競合が激化しています。ウエルシアHDは弁当や総菜を販売する店舗を増やしているほか、糖質控えめのパンやスイーツなど、健康をアピールしたプライベートブランド(PB=自主企画)商品を拡充しています。マツモトキヨシHDは野菜や果物を圧搾してつくるコールドプレスジュースを東京・銀座や原宿の店舗で販売しています。地方でも「ゲンキー」を展開する福井地盤のGenky DrugStoresが肉や野菜、果物などの生鮮品の取り扱いを18年末までに全店に広げます。
 このほか、ウエルシアHDは19年度末までに、24時間営業の店舗を400店に拡大するとともに、全店で公共料金などの支払いを受け付けるなど、コンビニが得意とするサービスにも手を広げます。
2018年9月3日掲載