国の予算を審議し決めるのは国会ですが、かつては大蔵省(現財務省)が中心となって実質的に省庁主導で予算編成を進めていました。省庁ごとの縦割りで予算案が作られるので各分野の予算額が固定化しやすく、無駄が多いとの指摘がありました。
01年に発足した小泉純一郎政権は、首相が議長を務める経済財政諮問会議が骨太の方針を策定し、各省庁がこれに沿って概算要求をすることとし、これ以降は首相官邸主導の予算編成が定着しました。09年から12年までの民主党政権下では諮問会議は休止されましたが、12年末に安倍晋三政権が誕生してからは復活し、骨太の方針を毎年策定しています。