ビジュアル・ニュース解説

国家予算と財政の現状を知る

2018.7.16 掲載
政府は2018年6月の閣議で、次年度の予算編成の方針となる経済財政運営の基本方針(骨太の方針)を決定しました。方針に盛り込まれた新しい財政健全化計画では、政策の経費を借金をせずにまかなう基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)黒字化の目標時期をこれまでより5年先送りして25年度としました。目標の達成には1年間の支出(歳出)の一層の削減と収入(歳入)の国債発行以外による拡大が避けられません。今回は日本の国家予算と財政の現状について解説します。

2.国の基本的な行政経費を管理する一般会計(2)

2.国の基本的な行政経費を管理する一般会計(2)
 政府が予算の内容を取りまとめることを予算編成といいます。予算編成は政府の経済財政諮問会議で策定し6月に決める骨太の方針をもとに、各省庁が8月末までに「予算をこれぐらい欲しい」という見積もりを財務省に提出する概算要求から始まります。財務省が各省庁の概算要求を査定し、12月に政府予算案が閣議決定されます。翌年1月からの国会で審議、議決を経て予算が決まります。
2018年7月16日掲載