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自民党総裁選について知る

2018.6.18 掲載
自民党総裁選が2018年9月に予定されています。投票に参加できるのは党所属の国会議員と党員・党友だけですが、衆参両院の議席の過半数を占める自民党トップの選挙は事実上、次の首相を決めます。総裁選に複数の候補が立てば、地方票の重みが増す初めての選挙となります。今回は自民党総裁選の仕組みや歴史、次の総裁選の注目点について解説します。

2.事実上、次の首相を決める選挙に

2.事実上、次の首相を決める選挙に
 首相は憲法で国会議員の中から国会の議決で指名すると定められています。衆参両院がそれぞれ指名選挙で国会議員の中から投票総数の過半数を得た議員を首相に指名。両院で指名が異なる場合は両院協議会を開いて話し合いますが、一致しなければ衆議院の議決が優越します。
 通常は国会で多数の議席を持つ政党の党首が首相に選出されます。現在は自民党が衆参両院の過半数の議席を占めており、自民党の議員は首相指名選挙で同党総裁に投票します。つまり、一政党内の選挙である自民党総裁選は事実上、次の首相を決める選挙になります。
2018年6月18日掲載