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自民党総裁選について知る

2018.6.18 掲載
自民党総裁選が2018年9月に予定されています。投票に参加できるのは党所属の国会議員と党員・党友だけですが、衆参両院の議席の過半数を占める自民党トップの選挙は事実上、次の首相を決めます。総裁選に複数の候補が立てば、地方票の重みが増す初めての選挙となります。今回は自民党総裁選の仕組みや歴史、次の総裁選の注目点について解説します。

1.国会議員票と同数の地方票の合計で選出

1.国会議員票と同数の地方票の合計で選出
 自民党総裁選は同党の最高責任者である党首を決める選挙です。総裁の任期満了や退任の際に行われ、党所属の国会議員の票と、全国の党員・党友の地方票の合計で選出します。立候補には国会議員20人の推薦が必要です。投票で過半数を得る候補がいない場合は上位2人で決選投票をします。
 今回の総裁選は2014年に改正された総裁公選規程に基づいて実施されます。地方票の総数はこれまで、国会議員票より少ないのが通例でしたが、今回から地方票の総数を1人1票の国会議員票と同数にします。都道府県連ごとに割り当てる方式も改め、地方票全体の得票結果に応じて各候補に票を直接配分します。国会議員票のみで争われてきた決選投票には、各都道府県に1票の地方票計47票を加えます。
 なお、総裁が任期途中で退任し、早く後継の総裁を決めなければならない場合には、両院議員総会を開いて国会議員と都道府県連の代表各3人の投票によって総裁を選びます。
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