コーヒーの原料のコーヒー豆はアカネ科の常緑樹「コーヒーノキ」の種子です。熟すとサクランボのように赤くなるため「コーヒーチェリー」と呼ばれる1.5~2センチメートルの実から外皮や果肉、内果皮などを取り除いたものを生豆(なままめ)といい、これを焙煎したものがコーヒー豆です。
コーヒー豆は赤道を中心に北緯・南緯それぞれ25度線にはさまれた「コーヒーベルト」と呼ばれる熱帯地域で生産されます。そのなかでも育成に適しているのは、高地で水はけが良く日照が適度で、雨季と乾季があるなどの条件を満たす場所です。16年の国別生産量のトップ3はブラジル、ベトナム、コロンビアで、日本が輸入するコーヒー豆の約7割をこの3カ国産が占めます。
世界で流通するコーヒー豆の主な品種には「アラビカ種」と「カネフォラ種(ロブスタ種)」があり、産地や栽培地域などにより「ブラジル」「モカ」「ブルーマウンテン」など多くの銘柄があります。