高品質のコーヒーが手軽に味わえるようになり、味や香りにこだわる消費者が増えています。これを商機と捉え、関連メーカーやカフェチェーンなどが需要取り込みに力を入れています。タイガー魔法瓶は17年9月にコーヒーの抽出具合をきめ細かく調整できる高機能コーヒーメーカー「ACQ―X020」を発売。他の製品と比べ高価格にもかかわらず、売れ行きは好調です。サントリー食品インターナショナルは17年4月、缶コーヒーの「ボス」ブランドからペットボトル入りコーヒー「クラフトボス」を投入。容量が500ミリリットルと大きめでオフィスで少しずつ飲めることや、スタイリッシュなボトルデザインなどが若い世代や女性の支持を得て、17年の販売量は1000万ケースを超える大ヒットとなりました。
このほか、食品メーカー各社は香りや鮮度が落ちにくい中容量のレギュラーコーヒーの新商品を次々と投入しているほか、大手カフェチェーンはコーヒーを1杯ずつ抽出するサードウエーブ型店舗の出店増に乗り出しています。