世界のコーヒー消費量は新興国の経済成長に伴い増加傾向にあります。消費量が多いのは欧米諸国です。コーヒー輸入国・地域のうち、1人当たり消費量(2016年)の1位はノルウェーで、スイス、欧州連合(EU)、米国と続きます。日本は5位で世界有数のコーヒー消費国といえます。
近年、日本のコーヒー市場はほぼ右肩上がりで拡大しています。1996年に約35万トンだった国内のコーヒー消費量は16年には約47万トンに増加し、17年も約46万トンと高水準が続いています。
セブン-イレブン・ジャパンが13年に始めたいれたてコーヒーを100円で販売する「セブンカフェ」が大ヒットしたことで、他のコンビニ大手が追随したほか、ファストフード店やファミリーレストランなどもコーヒーに力を入れるようになりました。
スターバックスに代表されるエスプレッソ主体のシアトル系コーヒーチェーン台頭に続き、00年代ごろから始まった品質を重視するサードウエーブコーヒーのブームも消費拡大を後押ししています。