ビジュアル・ニュース解説

平昌五輪が開幕へ~冬季五輪について知る

2018.2.5 掲載
第23回冬季五輪が2018年2月、韓国の平昌で開幕します。冬季五輪のアジアでの開催は1998年の長野大会以来です。4年前のソチ大会で日本が得たメダルは8個。今大会でこれを上回るメダルを獲得し、20年の東京五輪につなげることが期待されます。今回は冬季五輪の歴史や概要、競技・種目、平昌五輪の見どころなどについて解説します。

6.膨らむ開催費用、開催地に立候補する都市が減少

 五輪は新たな産業技術のショーケースでもあります。平昌大会では次世代高速通信「第5世代(5G)」を使った大規模な技術展示が予定されています。また、選手の速い動きを追う映像はテレビの性能の差がはっきりと出やすいため、4K/8K対応や有機EL採用テレビへの買い替えを後押ししそうです。
 平昌五輪をきっかけに、2020年の東京大会開催に向けて機運を高めようとするイベントも予定されています。東京都は東京五輪・パラリンピック大会組織委員会とともに、五輪の期間中に「東京2020ライブサイトin 2018」を開催します。都内や東日本大震災で被災した3県、熊本県に特設会場を設け、大画面による競技の生中継や競技の体験などが楽しめるようにします。
 五輪は規模が大きくなって開催費用が膨らみ、開催地に立候補する都市が減っていることが問題となっています。とりわけ冬季五輪は施設の整備にお金がかかり、参加国・地域も限られるため、開催へのハードルは高くなります。競技施設の大会後の利用を含め、平昌五輪が成功するかは、今後の冬季五輪のあり方に影響を与えそうです。
2018年2月5日掲載