実用放送の開始を控え、メーカー各社はすでに4K・8Kテレビの開発・販売に力を入れています。4Kテレビは東芝が11年末に世界で初めて発売し、ソニーやシャープなどが追随。さらに中国・韓国勢も参入したため、価格競争が一気に激化しました。
4Kテレビの価格は国内で発売当初、100万円前後でしたが、その後は下がり、現在の店頭価格は15万円前後が中心です。電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によると、17年6月の4Kテレビの国内出荷額は261億円で、薄型テレビ全体に占める割合は13年7月の4Kテレビの統計開始以来、最高の68.9%に達しました。薄型テレビ市場は伸び悩んでいるものの、4Kテレビが占める割合は着実に伸びています。
シャープは17年10月、世界初の8K液晶テレビを中国で発売し、話題を集めました。日本でも同年12月に販売を始めました。他社が4Kテレビや有機ELテレビに注力する中、独自の8K液晶テレビで先行して新市場を開拓する考えです。