EVの本格普及にはまだ課題が残っています。一つは電池の性能向上と価格の引き下げです。EVの走行距離は以前より伸びているものの、ガソリン車が1回の給油で600キロメートル程度走行できるのに比べ見劣りします。リチウムイオン電池が高価なため価格はエンジン車より割高で、電池の量産化などを進めなければなりません。
環境負荷の低減効果も検討が必要です。EVが普及すれば電力の需要は増えます。その増加分を火力発電でまかなおうとすればCO₂の排出は増えます。地球温暖化や大気汚染の進行を防ぎながら、電力需要の拡大に対応することが求められます。