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新しいブランド米が相次ぎ登場 ~コメの基礎知識と販売の現状を知る

2017.9.18 掲載
全国のコメ産地がブランド米の生産に力を入れています。2017年から新たに作付け、収穫して販売されるブランドは過去最多の42銘柄に上ります。18年産からのコメの生産調整(減反)廃止に向けて、今後も新ブランドが続々と登場する見通しで、産地間の開発・販売競争はますます激しくなりそうです。今回はコメの種類や国内流通の仕組み、ブランド開発競争の激化の背景などについて解説します。

3.ブランド米の急増で競争が激化(1)

3.ブランド米の急増で競争が激化(1)
 近年、コメ産地を抱える自治体はブランド米の開発に力を入れています。17年秋から流通するブランド米は石川県産「ひゃくまん穀」、福井県産「いちほまれ」など、18年秋も宮城県産「だて正夢」など新ブランドが目白押しです。農林水産省への銘柄登録申請は09年以降、増加が続いており、ブランド総数は16年産時点で726銘柄に上ります。
2017年9月18日掲載