VRの活用が進むのは娯楽分野だけではありません。フリーダムアーキテクツデザイン(東京・中央)は設計中の住宅をVRで表示し、完成前の家の中の様子を施主が事前に確認できるシステムを稼働させています。医療分野ではコンピューター断層撮影装置(CT)で取り込んだ患者のデータを使い、執刀手順を3D映像で見せるのに活用されています。防災分野でも、VRで災害を疑似体験することで緊急時の適切な対応を学べるシステムが開発されています。
VRは新たな娯楽への活用にとどまらず、社会の様々な課題を解決する技術として期待されています。VRの利用が今後さらに広がれば、人工知能(AI)やロボットと同じように、私たちのライフスタイルや産業のあり方を変えるかもしれません。