ビジュアル・ニュース解説

自動運転車について知る

2017.3.6 掲載
ドライバーが操作しなくても目的地まで安全に走行する自動車の自動運転技術が普及段階に入りました。ブレーキやハンドルなど複数の操作を同時にシステムがする自動運転車はすでに市販されており、2017年中には全ての運転をシステムが担う車が実用化される見通しです。自動車メーカーは本格的な普及に向けて、IT(情報技術)や通信、サービスなど異業種の企業と連携し、新しいビジネスモデルづくりを急いでいます。今回は自動運転車はどんなものかや関連する企業の動向、普及に向けた課題と政府の施策について解説します。

1.ドライバーのミスによる事故をなくし物流を効率化

1.ドライバーのミスによる事故をなくし物流を効率化
 自動運転車はカメラやレーダー、センサーなどによって収集した車の周囲の情報をコンピューターシステムが分析し、アクセルやハンドル、ブレーキを自動で操作して走る車です。これまで人間が担っていた運転の際の認知や判断、操作をシステムに任せます。
 自動運転車の最大の利点は事故防止です。事故の多くはドライバーの不注意や居眠りなどが原因です。自動運転車なら、こうした人為ミスによる事故をなくせます。このほか、高齢ドライバーの支援や鉄道・バス路線のない過疎地での移動、物流業界の運転手不足の解消、急ブレーキ・急加速の減少による渋滞緩和などに役立つと期待されています。
2017年3月6日掲載