ビジュアル・ニュース解説

世界の人口について知る

2017.1.16 掲載
世界の人口は2016年時点の約74億人から途上国を中心に増え続け、50年には97億人を超えると予測されています。人口増は労働力と消費の担い手を拡大し、経済成長の原動力となります。一方、先進国では少子高齢化が進行し、労働力不足や社会保障費の増大などの問題を抱えています。今回は世界の人口の推移や人口とその年齢構成の経済への影響などについて解説します。

5.止まらない世界の人口増加

 国連は世界の人口が100億人を突破した後に横ばいになるとみていますが、人口増加が止まるわけではありません。世界の人口が増え続けることは様々な問題を引き起こす可能性があります。その一つが資源の不足です。世界の食糧やエネルギーなどの資源には限りがあります。地球の資源が支えられる人口は90億人程度ともいわれます。人口が増えれば大気汚染や地球温暖化などの環境問題が深刻化する恐れもあります。
 現在でも富める国と貧しい国の格差は大きく、食糧難に苦しむ国は少なくありません。世界の人口の増加で、環境破壊や飢餓問題が広がるのを避けるためには国際的な協調がこれまで以上に求められそうです。
2017年1月16日掲載