ビジュアル・ニュース解説

世界の人口について知る

2017.1.16 掲載
世界の人口は2016年時点の約74億人から途上国を中心に増え続け、50年には97億人を超えると予測されています。人口増は労働力と消費の担い手を拡大し、経済成長の原動力となります。一方、先進国では少子高齢化が進行し、労働力不足や社会保障費の増大などの問題を抱えています。今回は世界の人口の推移や人口とその年齢構成の経済への影響などについて解説します。

2.2022年にはインドが人口世界一に(2)

2.2022年にはインドが人口世界一に(2)
 人口推計にはもう一つ大きな変化が見られます。1950年の国別トップ10には欧米や日本など複数の先進国が入っていましたが、年を経るにつれてトップ10圏外へと順位を落とす先進国が増え、2050年になると米国しかトップ10に残らない見通しです。代わって名を連ねるのはアジアのインドネシア、パキスタン、バングラデシュやアフリカのナイジェリアなどです。人口の多さは国の生産力向上と内需の拡大につながり、経済を発展させます。人口からもアジアやアフリカの途上国の経済面での台頭がうかがえます。
2017年1月16日掲載