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過去最大のワインブーム続く~その背景と最新事情を知る

2016.12.5 掲載
国内のワイン消費量が3年連続で過去最高となるなど、過去最大のワインブームが続いています。今回のブームをチリなど南半球の国からの輸入ワインとともにけん引しているのが日本産のブドウで造った国産ワインです。ブドウの品種や栽培法にこだわる造り手が増え、品質が向上したことから人気を集め、海外のコンクールで入賞するなど国外でも評価が高まっています。今回はワインの基礎知識や歴史、ブームの背景、国内メーカーの動向などについて解説します。

2.ブドウ果汁が発酵してできる醸造酒(2)

2.ブドウ果汁が発酵してできる醸造酒(2)
 ワインは製法によって、炭酸ガスを含まない「スティルワイン」、炭酸ガスを含み発泡性を持つ「スパークリングワイン」、ブランデーなどのアルコール度数の高いお酒やアルコールを加えた「フォーティファイド(酒精強化)ワイン」、スティルワインに果汁やハーブなどを加えて独特の風味をつけた「フレーバードワイン」の4種類に大別されます。
 色で分けると、果皮が黒色または赤色の黒ブドウを原料にして果実を皮を含めてアルコール発酵させて造る「赤ワイン」、果皮が黄色や薄緑色の白ブドウを原料にして果汁だけで造る「白ワイン」、様々な醸造法で造られるピンク色の「ロゼワイン」があります。
2016年12月5日掲載