ただ、治療薬を使い続けることで、薬の作用に耐えられるウイルスが登場する恐れがあります。また、ワクチンはあらかじめ流行しそうなウイルスの種類を予測し、それに合うものを準備しますが、ウイルスが変異すると効果がほとんどなくなってしまいます。
インフルエンザの感染拡大を防ぐには国や自治体、職場などが対策をとることが重要ですが、個人の自助努力も欠かせません。抵抗力が落ちないように栄養バランスのとれた食事をとって十分な睡眠を心がけたり、付着したウイルスを落とすため手洗いをこまめにしたりするとともに、せきやくしゃみによる感染を防ぐためマスクを着用。発症した場合にはウイルスが感染力を失うまで静養するなど、インフルエンザに対する正しい知識を踏まえた適切な自衛策が求められます。