インフルエンザの治療は近年、急速に進歩しています。2000年以降、治療薬が次々に開発されました。現在、使用されているものは飲み薬の「タミフル」、吸入する「リレンザ」や「イナビル」などがあります。
より短期間での治療を目指した画期的な薬の開発も進んでいます。タミフルなど従来の薬は細胞内にウイルスを閉じ込めるもので、ウイルスの増殖を止めるわけではありません。このため原則5日間は薬を使い続け、その間は安静にする必要があります。これに対し、塩野義製薬が開発中の薬は細胞内に侵入したウイルスそのものを死滅させる効果が期待でき、1日1回の服用で治療できる可能性があります。同社は18年度に発売を目指しています。