コンピューターウイルスはコンピューター内のプログラムやデータベースに対し、意図的に被害を及ぼすように作られたプログラムです。その名の通り、病原体のウイルスと同様の機能を持つのが特徴です。コンピューターウイルスはまずUSBメモリーなどの外部記憶媒体や電子メールなどを通じてコンピューター内の特定のファイルに取り付き、自分のコピーを増やします=自己伝染機能。一定時間の経過などの条件が整うのを待って=潜伏機能、条件が満たされるとプログラムや保存されたデータなどを破壊したり、データベース内の情報を外部に流出させたりします=発病機能。1990年に通商産業省(現・経済産業省)が制定(95年に改訂)した「コンピュータウイルス対策基準」は自己伝染機能、潜伏機能、発病機能のうち1つでも持つものをコンピューターウイルスと定義しています。