最近は企業を標的にして金銭を要求する新型ウイルスが猛威を振るっています。サイトを閲覧したり添付ファイルを開いたりすると感染し、パソコンやサーバーのデータが勝手に暗号化されたりロックをかけられたりし、元に戻す条件として金銭を要求するメッセージが画面に現れます。データを人質に「身代金」を要求することから「ランサム(身代金)ウエア」と呼ばれます。
情報セキュリティー大手のトレンドマイクロによると、16年1~6月の国内企業のランサムウエア被害は前年同期の9倍の1510件に達しています。企業だけでなく、個人のスマホやタブレットを使用不能にして金銭を要求する例も増えています。