ビジュアル・ニュース解説

発色の仕組みや歴史、大会の経済効果――花火について知ろう

2016.8.1 掲載
夏を実感させる花火大会。夏の夜に花火を鑑賞する文化は江戸時代に花開き、今は全国各地で数多くの花火大会が開かれています。一時は景気低迷の影響で開催中止や規模縮小が相次ぎましたが、近年は地域活性化につながる観光資源としてあらためて注目を集めています。今回は花火の仕組みや歴史、花火産業の市場規模、花火大会の近年の傾向などを紹介します。

4.花火の市場規模は200億円、町おこしの起爆剤としても注目(1)

4.花火の市場規模は200億円、町おこしの起爆剤としても注目(1)
 花火大会は夏の風物詩として定着し、全国各地で花火大会が開催されています。日本政策投資銀行によると、国内の打ち上げ花火の生産額は近年、年間40億~50億円で推移しており、花火産業全体の市場規模は約200億円と試算しています。打ち上げ花火の2013年度の都道府県別生産額トップ5は順に新潟、長野、静岡、愛知、秋田の各県で、この5県で国内全体の生産額の約半分を占めます。
2016年8月1日掲載