ビジュアル・ニュース解説

給与明細の中身と読み方を知る

2016.4.18 掲載
今春、社会人の仲間入りをした皆さんは初めての給料日を心待ちにしていることでしょう。給与明細には基本給や諸手当の金額だけでなく、社会保険料や税金の負担額など大事なことが記載されており、社会保障制度や課税の仕組みを知るきっかけとなります。今回は給与明細の読み方について解説します。

4.給与から差し引かれるお金~税金(1)

4.給与から差し引かれるお金~税金(1)
 給与から差し引かれる税金は、国が課する所得税と都道府県や市区町村が課する住民税の2種類があります。所得税率は5~45%で、所得が多いほど税率が高くなる「累進課税」を採用しています。住民税率は基本的に一律10%です。
 税金は本来、自分で税額を計算して国に申告・納付する(確定申告)ものですが、給与所得者は会社など雇用者が給与を支払う際に所得税を天引きし、まとめて国へ納付しています。これを「源泉徴収制度」といいます。住民税も同様に、雇用者が給与から徴収し、従業員に代わって国に納付する「特別徴収制度」を採用しています。
2016年4月18日掲載