ビジュアル・ニュース解説

給与明細の中身と読み方を知る

2016.4.18 掲載
今春、社会人の仲間入りをした皆さんは初めての給料日を心待ちにしていることでしょう。給与明細には基本給や諸手当の金額だけでなく、社会保険料や税金の負担額など大事なことが記載されており、社会保障制度や課税の仕組みを知るきっかけとなります。今回は給与明細の読み方について解説します。

2.給与として支払われるお金~基本給と諸手当

2.給与として支払われるお金~基本給と諸手当
 支給項目欄の中心は基本給です。基本給は年齢や勤続年数、職種、技能などに応じて決まり、賞与(ボーナス)や退職金を決める基礎となります。支給項目欄にはこのほか、残業手当や通勤手当、家族手当など基本給を補う諸手当の金額が記載されます。
 基本給や諸手当の内容は会社の就業規則や賃金規定などで定められます。例えば、すべての会社が通勤手当を支給するわけではなく、支給する方法も定期券を支給したり、毎月一定額を給与と一緒に現金で支給したりするなど会社によって異なります。ちなみに通勤手当は一定額まで所得税が課されません。英語や簿記の資格、中小企業診断士、宅地建物取引士など、特定の資格取得に対して手当や一時金を支給する会社もあります。
2016年4月18日掲載