ビジュアル・ニュース解説

電子マネーとポイントサービスについて知る

2016.3.7 掲載
現金ではなく、電子データのやり取りで決済する電子マネーや、買い物の支払額に応じて与えられるポイントサービスの利用が拡大しています。最近は「Tポイント」や「ポンタ」など、複数の業種や店舗で利用できる共通ポイントが普及。共通ポイントをためたり交換したりできる電子マネーカードが登場するなど、電子マネーとポイントサービスの融合も目立ちます。今回は電子マネーとポイントサービスの基礎や関連する企業の動向などについて解説します。

1.小銭がなくても買い物ができる電子マネー(1)

1.小銭がなくても買い物ができる電子マネー(1)
 電子マネーはお金のやり取りの情報を電子データにし、ICカードやスマートフォン(スマホ)などの携帯端末に記録することで決済するサービスです。レジなどにある決済用端末にカードなどを通したり、かざしたりするだけで支払いが済み、小銭を持ち歩いたり、釣り銭を受け取ったりする手間が省けます。データの読み取り機能を持つパソコンなどを使えば、インターネットでの買い物でも利用できます。
 電子マネーはあらかじめ現金を入金(チャージ)すれば、使うたびに利用代金が差し引かれる前払い(プリペイド)式と、利用後にクレジットカード会社を通じて代金を支払う後払い(ポストペイ)式に大別されます。現在普及しているものの多くは、端末にかざすだけで情報のやり取りができるソニーの非接触型ICカード技術「フェリカ」を利用しています。
2016年3月7日掲載