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電子マネーとポイントサービスについて知る

2016.3.7 掲載
現金ではなく、電子データのやり取りで決済する電子マネーや、買い物の支払額に応じて与えられるポイントサービスの利用が拡大しています。最近は「Tポイント」や「ポンタ」など、複数の業種や店舗で利用できる共通ポイントが普及。共通ポイントをためたり交換したりできる電子マネーカードが登場するなど、電子マネーとポイントサービスの融合も目立ちます。今回は電子マネーとポイントサービスの基礎や関連する企業の動向などについて解説します。

2.小銭がなくても買い物ができる電子マネー(2)

2.小銭がなくても買い物ができる電子マネー(2)
 国内でのサービスの先駆けとなったのは「エディ」(現・楽天エディ)と「スイカ」です。エディはソニーなどが出資して設立したビットワレットが2001年11月にサービスを開始。同社は10年に楽天グループ傘下に入り、12年に社名とサービス名を楽天エディに変更しました。スイカは東日本旅客鉄道(JR東日本)が01年11月に乗車カードとしてサービスを始め、04年3月に電子マネー機能が付きました。
 07年4月にはセブン&アイ・ホールディングス系が「ナナコ」、イオン系は「ワオン」のサービスをそれぞれ開始。2大流通グループの参入で電子マネーの利用が急拡大しました。
 その後も電子マネーの利用は右肩上がりで増えています。野村総合研究所によると、14年度の市場規模は4兆円で、20年度には2倍以上の11兆円を超えると試算しています。
2016年3月7日掲載