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株価指数について知る

2016.2.15 掲載
中国の景気の先行きへの不安や原油安などの影響で、主要各国の株価が年初から下落しています。株価全体の動向を把握するために用いられるのが「日経平均株価」「ダウ平均株価」などの株価指数です。今回は株価指数とは何かや、国内外の代表的な株価指数、日経平均などの株式相場の推移と最近の動向について解説します。

2.新興国の株価指数の重要性増す

2.新興国の株価指数の重要性増す
 米国の代表的な株価指数として挙げられるのが「ダウ平均株価(ダウ工業株30種平均)」です。ニューヨーク証券取引所などに上場する米の代表的な株式30銘柄で構成される平均株価で、米通信社のダウ・ジョーンズが算出しています。日経平均株価の算出方法はこのダウ平均に倣っています。
 「ナスダック総合指数」は新興企業向けのナスダックに上場する株式全銘柄の時価総額が、基準日と比べてどれだけ動いたかを表します。ナスダックはマイクロソフトやアルファベット(グーグルの親会社)など世界に名だたるIT(情報技術)関連企業が上場していることで知られています。
 海外の主要な株価指数にはこのほか、ロンドン証券取引所の「FTSE100種総合株価指数」、フランクフルト証券取引所の「ドイツ株式指数」などがあります。近年は経済成長に伴い、アジアの新興国市場の株価指数である「上海総合指数」(中国・上海証券取引所)や「SENSEX指数」(インド・ムンバイ証券取引所)などの動向の重要性が増しています。
 各国の株価指数は算出方式により2種類に大別できます。一つは日経平均株価やダウ平均株価など、主要な株式銘柄を選んでそれらの株価を平均する「株価平均型」で、もう一つはTOPIXやFTSE100種総合株価指数など、株式市場全体の時価総額の増減を表す「時価総額型」です。
2016年2月15日掲載