米国の代表的な株価指数として挙げられるのが「ダウ平均株価(ダウ工業株30種平均)」です。ニューヨーク証券取引所などに上場する米の代表的な株式30銘柄で構成される平均株価で、米通信社のダウ・ジョーンズが算出しています。日経平均株価の算出方法はこのダウ平均に倣っています。
「ナスダック総合指数」は新興企業向けのナスダックに上場する株式全銘柄の時価総額が、基準日と比べてどれだけ動いたかを表します。ナスダックはマイクロソフトやアルファベット(グーグルの親会社)など世界に名だたるIT(情報技術)関連企業が上場していることで知られています。
海外の主要な株価指数にはこのほか、ロンドン証券取引所の「FTSE100種総合株価指数」、フランクフルト証券取引所の「ドイツ株式指数」などがあります。近年は経済成長に伴い、アジアの新興国市場の株価指数である「上海総合指数」(中国・上海証券取引所)や「SENSEX指数」(インド・ムンバイ証券取引所)などの動向の重要性が増しています。
各国の株価指数は算出方式により2種類に大別できます。一つは日経平均株価やダウ平均株価など、主要な株式銘柄を選んでそれらの株価を平均する「株価平均型」で、もう一つはTOPIXやFTSE100種総合株価指数など、株式市場全体の時価総額の増減を表す「時価総額型」です。