株価とは株式を市場で売買する際の価格です。株を買いたい人の需要と売りたい人の供給の増減に応じて日々刻々と変化します。株式市場全体の動向をとらえる指標が株価指数です。
株価が動く最大の要因は企業の業績です。株価は企業業績の先行き見通しを反映して動くため、株価指数は景気を見通す指標としても利用されます。
日本を代表する株価指数が「日経平均株価」です。東京証券取引所第1部で取引される株式(東証1部上場株)から選ばれた主要225銘柄の株価を平均して算出します。単純な平均値ではなく、株式分割(株式を売買しやすくすることなどを目的に、1株を2株に分けるなどして既存の株式数を増やすこと)や企業の合併などによる株価の動きを調整しています。対象となる225銘柄は毎年10月に産業構造の変化などを踏まえて見直されます。
算出が始まったのは1950年9月7日です。当初は東証が算出していましたが、70年に日本経済新聞社が算出を引き継ぎました。「株価が急落した」といった報道のほとんどは日経平均株価の動きを指します。
東証が69年から発表している「東証株価指数(TOPIX)」は、東証1部で取り引きされる株式すべての銘柄の時価総額の合計額が、基準日である1968年1月4日と比べてどれだけ変化したのかをポイントで表します。株式時価総額とは株価と発行済み株式数を掛け合わせた額で、企業の価値を表します。
TOPIXは東証1部上場の全銘柄を対象にしているので、市場全体の動きをより正確に反映する半面、発行済み株式数の多い企業の株価動向に左右されやすいともいえます。
日本の株価指数にはこのほか、新興市場の動きを示す「東証マザーズ指数」や「日経ジャスダック平均株価」などがあります。