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米大統領選挙について知る

2016.1.18 掲載
2016年11月8日投開票の米国大統領選挙に向けて2月1日から、州ごとに民主、共和両党の候補指名を争う予備選挙が始まります。米国の指導者選びは世界の政治や経済に大きな影響を与えるため、選挙戦の行方を世界中が注目しています。今回は米大統領選について解説します。

4.共和党は「不動産王」が先行、民主党はクリントン氏が有力

4.共和党は「不動産王」が先行、民主党はクリントン氏が有力
 今回の大統領選で、民主党候補の先頭を走るのは初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントン前国務長官です。現副大統領のバイデン氏が出馬しない意向を表明したことで、指名が有力です。これをバーニー・サンダース上院議員が追っています。
 これに対し、共和党は候補が乱立しています。「不動産王」の異名を持つ実業家のドナルド・トランプ氏が今のところリードしていますが、米大統領選は長期にわたるサバイバルレースです。保守派草の根運動「茶会」(ティーパーティー)が支持基盤のテッド・クルーズ上院議員や父と兄が大統領経験者のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事、ヒスパニック系のマルコ・ルビオ上院議員らの巻き返しも注目されます。
 超大国の米国の指導者になるのは誰か――。中東の政情不安や新興国経済の低迷による世界経済の悪化懸念の高まりなど、混迷の度合いを深める世界情勢の先行きを占う上でも、米大統領選の行方から目が離せません。
2016年1月18日掲載