インフラとは鉄道や道路網、上下水道、発送電システム、情報通信網など、その国の経済活動や日常生活を支える基盤となる設備のことです。乗客の死傷事故ゼロの新幹線や漏水が少ない上下水道など、日本のインフラ整備の技術力は世界でも高いレベルを誇ります。しかし、少子高齢化が進む国内ではインフラ需要の伸びは見込めません。一方、世界では新興国を中心に整備計画が急激に増えており、インフラ輸出は新たな成長エンジンとして期待されています。政府は2010年に10兆円だったインフラ輸出の総額を、20年までに30兆円に増やす目標を掲げています。この高い目標達成のカギとなるのが鉄道で、なかでも期待されているのが高速鉄道です。