その代表は日立製作所と川崎重工業です。両社とも新幹線から在来線まで鉄道車両を幅広く製造しています。近年、特に日立の海外での攻勢が目立ちます。同社は欧州の鉄道市場に重点を置き、12年に英国の都市間高速鉄道の車両更新を受注。13年の追加分を含め計866両の車両製造と27年半に及ぶ保守サービス業務を約1兆円で受注しました。
このほか、国際的な受注合戦が続いているインドの高速鉄道建設プロジェクトも、第一弾のムンバイとグジャラート州を結ぶ区間で日本の新幹線方式の採用が最有力になっています。同区間約500キロの総工費は1兆3000億円を上回ります。新幹線方式が採用されれば、日本が初めて車両や運行システムなどの高速鉄道システムを包括的に受注した台湾新幹線に続く案件となり、日本のインフラ輸出に弾みがつくと期待されています。