EU加盟国は6度にわたる拡大により現在28カ国となり、ユーロ導入国(ユーロ圏)も19カ国に増えています。
ユーロ圏内は通貨が同じなため、国境を越えた貿易や金融取引をする際、為替変動で損失を被るリスク(為替リスク)がなく、両替手数料も払わずに済みます。各国企業は国境を気にせず、ユーロ圏全体を舞台にビジネスを展開できるようになりました。
世界の貿易や金融取引で流通する通貨を「国際通貨」といいます。ユーロは導入国の間だけでなく周辺国の間の決済でも利用されており、米ドルと同じような国際通貨の役割を担いつつあります。