近年、植物工場の数が急増しています。富士経済の推計によると、国内の植物工場の市場規模は2018年に152億円と、13年に比べ約2倍になるとされています。
市場が急成長している要因として、まず挙げられるのが技術向上です。その代表例が太陽光を代替するLEDの登場です。植物の生育に有効な光の色は成長とともに変わりますが、青色LEDの発明で各段階に合う色が自在に出せるようになりました。LEDは発熱が少ないため施設内の温度調節にかかるコストの削減にもつながり、より効率的に野菜を育てられます。
消費者の食に対する考え方の変化も影響しています。食の安全・安心への関心や健康志向の高まりに伴い、農薬を使わず清潔な野菜や果物の需要が増えています。