ここ数年、国内のペット(犬・猫)の飼育数は頭打ちとなっていますが、関連する需要の細分化が進んで1匹あたりの支出は増加傾向にあります。ペットビジネスの需要は今後も堅調に推移するとみられます。
これからのペットビジネスのキーワードは「高齢化」です。ペットフード協会によると、13年度のペットの平均寿命は犬が14.19歳、猫が15.01歳で、人間の年齢に換算すると、犬は小型なら72歳、大型なら93歳、猫は76歳にあたります。平均寿命は年々延びており、高齢のペットが今後増える見通しです。同協会によると、犬を飼っている人の割合は50歳代で20%、60歳代で16%に上り、高齢になった飼い主がペットの世話をできなくなる例も増えています。高齢化の進行は飼い主とペットの両方に及んでおり、関連企業は新たな需要への対応を急いでいます。