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サードウエーブ・コーヒーって何?~カフェビジネスの最新動向を知る

2014.9.1 掲載
手軽にいれたての味が楽しめるコンビニエンスストアのコーヒーの台頭で、コーヒー市場が活気づいています。ファストフード店やファミリーレストラン、スーパーなどコンビニ以外の小売りや外食もいれたてコーヒーの販売を強化しており、低価格で本格コーヒーを楽しめる環境が急速に整いました。コーヒー豆の品種や産地にこだわる「サードウエーブ(第3の波)」と呼ばれる新しいトレンドも生まれ、外食各社の参入が相次いでいます。今回はこれまでの国内カフェ市場の変遷やサードウエーブ・コーヒーをめぐる業界の動向などについて解説します。

5. コーヒーそのものに徹底的にこだわる「サードウエーブ」が到来(2)

 日本国内でもサードウエーブを掲げる個人経営のカフェが人気を集めています。その波は外食大手にも及んでおり、サードウエーブを意識したカフェが続々と開業しています。ロイヤルホールディングスは13年3月、カフェ「スタンダードコーヒー」1号店を東京・永田町に開店。店頭にはブラジルやコスタリカなど特定農園から仕入れた豆が並び、注文を受けてから手で入れるスタイルです。同社はこうした店を17年末までに50店に増やす計画です。ドトールコーヒーは14年4月、東京・丸の内に高品質のコーヒーをカウンターの店員が手でいれるなど、新たなコンセプトのカフェ「カフェ レクセル」を出店しています。14年10月には、ブルーボトルコーヒーの日本1号店が東京・清澄白河にオープンする予定です。
 コンビニやファストフード、ファミレスによるコーヒー販売の拡大とサードウエーブの到来により、国内のカフェ市場は今後ますます活況を呈しそうです。
2014年9月1日掲載