カフェのサービスには客がレジで注文して提供されたコーヒーなどを自分で席まで持っていく「セルフサービス式」と、店員が席で注文を聞いて配膳をおこなう「フルサービス式」があります。戦後のカフェの多くは個人経営のフルサービス式喫茶店でした。1980年代にドトールコーヒーをはじめとするセルフサービス式のカフェチェーンが登場し、低価格の商品や効率のよい運営を武器に急速に台頭しました。このあおりを受け、個人経営の喫茶店は81年の約15万5000店をピークに減少し続けており、現在のカフェ市場の中心はセルフサービス式のカフェチェーンとなっています。