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寝台列車の歴史と「クルーズトレイン」について知る

2014.7.7 掲載
「ブルートレイン」として親しまれたJRの夜行寝台特急列車が相次ぎ廃止される一方で、車中で一流ホテルのようなサービスを楽しみながら観光地をめぐる豪華寝台列車「クルーズトレイン」が注目を集めています。2013年秋に運行を始めたJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」に続き、JR東日本とJR西日本も豪華列車の運行計画を発表しており、これからの寝台列車の主流となりそうです。今回は寝台列車の歴史と、鉄道各社のクルーズトレイン導入の背景や動向について解説します。

5. 「ななつ星in九州」人気でクルーズトレインに脚光(2)

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 JR西日本は14年5月、車両の老朽化を理由にトワイライトエクスプレスの運行を15年春に終了すると発表しました。16年春に予定される北海道新幹線の開通で、JR東日本などが運行する北斗星とカシオペアもいずれ廃止が濃厚です。
 その一方で、両社は新たな豪華寝台列車の導入を計画しており、それぞれ17年春をめどに運行を開始する予定です。JR西日本は京阪神を出発して日本海や瀬戸内海沿線を走るルートを想定、JR東日本は東日本各地を数日かけて周遊するコースを打ち出すとみられます。シニア層の拡大で消費傾向が大きく変わる中、クルーズトレインは今後も増えそうです。
2014年7月7日掲載