首都圏の交通インフラ整備の検討はすでに始まっています。羽田、成田の両空港に発着できる便数拡大のため、滑走路の増設や東京都内の上空飛行の解禁などが浮上しています。鉄道で両空港と東京・丸の内地区をつなぐ「都心直結線」を敷設する計画もあります。東京都心の渋滞を緩和する環状道路の整備も急ピッチで進みそうです。現在、首都高速道路中央環状線、東京外郭環状道路(外環道)、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の3環状道路が建設中ですが、進捗は12年度末で6割にとどまります。国と都は20年度までに9割の完成を目指す方針です。老朽化した首都高の改修工事も進むとみられます。