ただし、3Dプリンターは使い方次第で“凶器”を生む恐れもあります。米国で13年5月、3Dプリンター用のプラスチック製ピストルの設計図がネットで公開され大きな話題となりました。3Dプリンターがあれば実弾が撃てる銃を個人でも簡単に作ることができ、犯罪に使われる可能性があります。著作物の権利に対する意識が低い国では、違法コピーなどの企業や個人の利益を損なう行為が横行する恐れもあります。米国では3Dプリンター向けの設計データが無制限に使われたり、ネット上で拡散したりするのを防ぐため、データを保存できない方式で利用者に送信する仕組みが考案されています。今後、3Dプリンターが本格的に普及するには、安心して利用できる仕組みづくりも欠かせません。