委員会の最も重要な役割は、日銀の最高意思決定機関として金融政策の方針や金融経済情勢の基本判断を決定することです。金融政策を審議する「金融政策決定会合」(毎月1~2回開催、4月、10月は2回)と、その他の事項を審議する「通常会合」という2つの会議の場で、多数決により意思決定がなされます。
議長として会議の議論をリードするのは総裁です。これまで総裁が提示した議案が否決されたことはなく、可否が同数になったときには議長が最終決定します。その意味で日銀総裁は、名実ともに中央銀行の代表として、金融政策決定に大きな権限と責任を持つといえます。このため、金融政策の決定内容や景気の現状認識などに関する日銀総裁の発言は、国内の市場関係者はもちろん、各国政府や海外金融機関等からも大きな注目を集めています。