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F16

2023.5.21(日) 掲載
低価格・小型の米製戦闘機
 米国製の主力戦闘機。米ゼネラル・ダイナミクス(現ロッキード・マーチン)が開発し、1970年代中ごろに初飛行した。先行したF15戦闘機に比べて低価格かつ高い機動性を備え、冷戦期に北大西洋条約機構(NATO)加盟国で大量に導入された。愛称はファイティング・ファルコン(戦うハヤブサ)。
 米欧メディアによると今までに約4500機が製造され、そのうち約2300機が現在25カ国で運用されるなど、世界で最も使用されている戦闘機の一つとされる。小型・軽量なのが特徴で、最高速度は時速2400キロメートル、航続距離は3200キロメートル以上。機体は順次改良が進められ、当初の1.5倍以上の1万2千時間まで寿命が延びた。
 先進国ではその後に開発された最新鋭戦闘機への更新が進み、余ったF16を東欧諸国などに販売する動きもある。特にベルギーとオランダは冷戦終結に伴う軍縮で戦闘機削減を進め、F16の大きな輸出国となった。