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広島原爆資料館

2023.5.20(土) 掲載
年100万人超来館、外国人増
 原子爆弾投下による被害の惨状や、核兵器廃絶のメッセージを世界に発信するため1955年に広島市の平和記念公園内に開館した。正式名称は「広島平和記念資料館」。本館と東館の2つの建物から構成される。2017年に東館、19年に本館の改装が終わり、遺品などの実物展示を重視した展示内容に改めた。
 本館は故丹下健三氏の設計で06年、戦後建築で初めて国の重要文化財に指定された。中学生以下は無料で観覧でき、平和学習などに活用されている。本館では犠牲者の顔写真とともに、血のようなシミが付き破れたズボンなどの遺品が並ぶ。東館は原爆投下前後の広島市の様子を映した画像や映像の展示がある。
 資料館のある平和記念公園には世界遺産の原爆ドームや慰霊碑などがあり、毎年「原爆の日」の8月6日には平和記念式典が催される。16年にはオバマ氏が米国の現職大統領として初めて同資料館を訪れた。例年100万人を超える来館者があり、直近までの総入館者数は約7589万人にのぼる。外国人の訪問も増えており、直近では全体の1割を超えている。