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半導体メモリー

2023.3.10(金) 掲載
データを記憶、性能競う
 データを記録、保存する半導体で特性や記憶形式により役割が分かれる。主に短期記憶向けの「DRAM」と長期記憶向けの「NAND型フラッシュメモリー」が使われている。日米韓の企業が記憶量を増やす、読み書きを早くするといった技術競争を続け、電子機器の高性能化や小型化につながってきた。
 世界半導体市場統計(WSTS)によると、22年の半導体市場(5801億ドル、推定)のうちメモリーの市場は2割強を占める。パソコンやスマートフォンに搭載されているほか、データセンターなどでも多く使われており、今後はデータの処理が多くなる自動車をはじめ搭載先もさらに広がっていくとみられる。
 DRAMを手掛ける企業は、韓国のサムスン電子とSKハイニックス、米マイクロン・テクノロジーに実質的に集約されている。対するフラッシュメモリーはこの3社に加え、日本のキオクシアと協業先の米ウエスタンデジタル連合が市場シェアを競っている。