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施政方針演説

2023.1.24(火) 掲載
政府の基本姿勢を説明
 毎年1月に召集する通常国会の冒頭で首相が国政に関する基本方針を示す演説。1年間に取り組む重点政策や基本姿勢を説明する。衆院と参院の各本会議場で同内容の演説をする。財務相の「財政演説」、外相の「外交演説」、経済財政・再生相の「経済演説」と合わせて「政府4演説」と呼ぶ。
 憲法に演説に関する明文規定はなく、国会の慣例と位置づけられている。政府4演説の後、与野党各会派の代表が演説への「代表質問」をする。2013年の通常国会では当時の安倍晋三首相が金融政策と財政政策、成長戦略の「3本の矢を力強く射込む」とアベノミクスを打ち出した。
 国会での首相の演説には臨時国会などの冒頭で実施する「所信表明演説」もある。施政方針演説が政策や予算案に関する方針に重点を置くのに対し、所信表明演説は首相自らの考えや信念といった内容にも触れることが多い。演説の文字数は政府全体の方針を説明する施政方針演説が1万字程度で7千字ほどの所信表明演説より長い。