新着!きょうのことば

エネルギーミックス

2022.9.26(月) 掲載
英独、再生エネが4割
 電源構成でみた場合に国の総発電量がどのエネルギーに由来しているかを示す比率のこと。日本は2020年度時点で石炭が31%、天然ガスが39%、石油が6%と、合計4分の3を占める化石燃料に大きく依存している。脱炭素電源である再生可能エネルギーは20%、原子力は4%だった。
 一定の電力需要がある一方、化石燃料が国内でとれず輸入に頼る日本は原子力と火力を電源構成の中心に据えてきたが、2011年の東京電力福島第1原子力発電所の事故で状況が変わった。一時は全ての原発が停止し、徐々に再稼働は進むが、火力発電で補う構図が続いている。世界で脱炭素化が進む中、温暖化ガスの排出量の多い化石燃料への依存をどう下げるかが課題となっている。
 電源比率が高まってきた日本の再生エネは欧州よりはなお低い。政府は30年度に36~38%まで高めることを目指しているが、英国とドイツは19年時点で再生エネ比率が4割程度に達した。ドイツは30年までに80%を掲げる。化石燃料からの脱却はエネルギーの安全保障の強化にもつながるため、各国が対応を急いでいる。