新着!きょうのことば

台風の特別警報

2022.9.19(月) 掲載
「伊勢湾」級対象、沖縄以外で初
 数十年に1度の強さの台風が日本に接近した場合、気象庁は暴風、高潮、波浪の特別警報を発表する。対象地域では過去経験したことのない災害が起きる可能性が高い。自治体は住民らに避難行動を呼びかけ、住民は避難所や建物の上層階などに退避を急ぐ必要がある。
 特別警報では台風、雨、雪などを要因とする発表の指標がそれぞれ定められている。台風では、1959年に5千人超の犠牲が出た「伊勢湾台風」級(中心気圧930ヘクトパスカル以下または最大風速50メートル以上)が対象。沖縄、奄美、小笠原諸島は910ヘクトパスカル以下または最大風速60メートル以上が基準となる。
 気象庁が従来の警報・注意報を上回る特別警報の運用を始めたのは2013年。重大な被害の恐れがある場合に最大限の危機感を伝えるためだ。今回の台風14号では鹿児島県に台風の特別警報を発表した。導入以降、沖縄県以外では初めてとなる。台風により数十年に1度の降雨量が予想される場合には大雨特別警報も出す。