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政策金利

2022.1.28(金) 掲載
日本は異例の手法導入
 中央銀行が景気や物価の安定を図るための政策上の手段として上げ下げする金利。一般的に金利は高ければ高いほど資金需要が鈍るため、景気の過熱やインフレを抑える目的で金利を上げる。景気が悪く物価上昇率が低迷している時には金利を下げて景気を刺激する。
 米国の政策金利はFF(フェデラルファンド)金利と呼ぶ。米国の民間銀行が資金をやり取りする際に使う短期金利だ。現在の政策金利は0~0.25%で、これ以上引き下げ余地のない事実上のゼロ金利政策とされる。米連邦準備理事会(FRB)はリーマン・ショック時にゼロ金利政策を導入した後、2015年から段階的に利上げを進めた。ただ19年から利下げに転じ、20年3月には再び政策金利を事実上ゼロまで引き下げた。
 日銀もかつてはFRBと同様に短期金融市場の金利を政策金利としていた。ただ現在では長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の下、金融機関が日銀にお金を預ける際の金利の一部をマイナス0.1%、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りをゼロ%とする世界的にも異例の政策を導入している。