オンライン学習

自宅で活用できぬ学校も
　主に自宅などでのパソコンやタブレット端末を使った学習で、新型コロナウイルス禍による2020年春の全国一斉休校を受けて体制整備を求める声が高まった。政府は当初、23年度中に全小中学生に端末を配る計画を掲げていたが、コロナ禍を受けて期限を21年3月末に前倒しした。
　端末は20年3月時点で全国の小中学生4.9人に1台しか配備されていなかった。21年7月末には一部の自治体を除いて1人1台を達成した。文部科学省によると、全国の公立小中などの9割強が授業などで活用している。
　休校時にオンライン学習をできない学校もある。同省の21年7月時点の調査では、端末を非常時に自宅に持ち帰れる公立小中などは全体の66.5%にとどまった。端末の破損やセキュリティー面を懸念して対応が進まなかった学校もあったとみられる。同省は22年1月12日、コロナの感染拡大を踏まえ、児童生徒が自宅でも端末を活用してオンライン学習に取り組めるように体制整備を促す通知を全国の教育委員会に出した。