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東京証券取引所

2022.1.12(水) 掲載
1部上場、企業数肥大化
 国内最大の証券取引所で略称は東証。1部や2部、マザーズ、ジャスダックなど各市場を運営している。全上場企業の時価総額は2021年12月末時点で計753兆円にのぼり、アベノミクスが始まった12年末から約2.5倍に膨らんだ。最上位である東証1部の上場企業は22年1月5日時点で2185社と増加の基調を保ってきた。
 東証の前身は渋沢栄一が中心になり、1878年に設立された東京株式取引所。戦後の混乱期に取引を停止したが1949年に東京証券取引所として再出発し、2000年には広島証券取引所と新潟証券取引所を合併した。13年1月に大阪証券取引所(現在の大阪取引所)と経営統合し、日本取引所グループが発足。現物株の市場を東証に移し、大阪取引所は先物取引などデリバティブ(金融派生商品)を手掛けるなど役割を分けている。
 国際競争力の強化や20年10月のシステム障害で全銘柄を取引できなくなった反省から、午後3時までとしている現物株の取引終了時間を24年に午後3時半まで延ばす方針を決めた。終了時間の延長は午後2時から3時に延びた1954年以来となる。