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防衛予算

2022.1.9(日) 掲載
中国は日本の6倍超
 国が自らの領域を守るため、部隊を編成したり装備を購入したりするのに使う予算。日本の戦後の防衛費は1990年代まで増加し、90年代後半から2000年代前半は横ばい、その後は減少傾向が続いた。13年度以降は再び増加を始め、22年度予算案は10年連続の増額となった。
 防衛省は日本の防衛費を購買力平価でドル換算し海外と比較している。米国は日本の14倍超、中国は6倍超のコストをかけている。韓国は購買力平価換算で既に日本を上回り、実額ベースでも肉薄している。01年以降の伸び率も日本は他国より低水準だ。防衛費を国内総生産(GDP)比で1%以内を目安に抑えてきた背景がある。
 22年度予算案の防衛費は一体編成した21年度補正予算とあわせて初めて6兆円台に乗せた。補正込みのGDP比が1.1%になった。岸信夫防衛相は厳しい安全保障環境を踏まえ、1%にとらわれず増額する考えを示す。防衛省は23年度以降も年間6兆円超の防衛費確保をめざしている。